MECEとは?分類は漏れなくダブりなく

本記事はスキルチェックリストの[ビジネス力 No.25]「データや事象の重複に気づくことができるる」に対応しています。

漏れなくダブりなく

あなたはとあるレストランを経営しています。このところ売上が今ひとつです。

売上が落ちてしまった原因を分析する場合、どうしたらいいでしょうか?

ロボ千代

アイ

まずは売上を「層別」してみるのがいいかなぁ

分析のキホンは対象を「層別する」つまり「ある特徴によって、いくつかのグループに分ける」ことです。

このときの層別に漏れやダブリがあると、重要なことを見落としてしまったり、効率が下がってしまったりします。
そのため、層別は「漏れなく、ダブリなく」行うことが望ましいといえます。

このように、ある物事を「漏れなくダブりなく」切り分けた状態のことを「MECE(ミーシー)」といいます。

MECEは、Mutually Exclusive(ダブりなく)、Collectively Exhaustive(漏れなく)の頭文字を取ったものです。

では、先ほどのレストランの売上分析を例にして考えてみましょう。

MECEに層別する

層別と言ってもその観点はさまざまです。
お客さんの性別や年代で分ける方法もありますし、メニューの売上を価格帯や料理カテゴリで分けるやり方もあるでしょう。

一般的な観点として「5MET」というものがあります。

これは
Man(人)
Machine(設備)
Method(手順)
Material(モノ)
Measurement(測定方法)
Environment(環境)
Time(時間)
の頭文字を取ったものです。

5MET

Man(人)に着目するなら、性別や年齢

ロボ千代

アイ

Time(時間)に着目するなら、季節、曜日、1日の時間帯とかね

では、先ほどのレストランの例で、MECEになっている例と、MECEになっていない例についてそれぞれご紹介します。

MECEになっている例

年齢

年齢による層別はMECEにしやすい代表例の1つです。29歳かつ30歳のように同時に2つの年齢を持つ人などいませんし、年齢がない人もいないからです。

MECEの例(年齢)

時間帯

営業時間が9:00〜22:00までのレストランだとすると、例えばモーニング(9:00〜11:00)、ランチ(11:00~16:00)、ディナー(16:00~22:00)などで分けてみるのも良いでしょう。
MECEになっていますね。

MECEの例(時間帯)

「層別」以外の方法として物事をその構成要素に分解して考えるという方法があります。

例えば、レストランの「売上」は次のように分解して考えることができます。

売上=客数×客単価

つまり、「客数」が落ちたのか、「客単価」が落ちたのかに分解して考えると、漏れもダブりもありません。
別の分解をしてみましょう。

売上=商品売上数×商品単価

これも、漏れやダブリはなさそうですね。

注意
MECEになっていてもビジネス的に意味のない分け方もあります。

レストランの売上について分析するときに、お客さんの名前をあ行、か行…と層別するのはどうでしょうか?

アイ

確かにMECEだけど…まったく役に立たない分類だわ

星座や血液型による分類も、MECEにはなりますが、この場合はほとんど役に立たないと思われます。

たとえデータから「乙女座のお客の売上が落ちている」という傾向があったとしても、因果関係の説明がつかず、ただの偶然としか考えられないからです。
そうなると、対策の打ちようがありません。

一方、妥当な観点で層別していれば、原因を深堀りして対策にまでつなげることができます。
例えば、年齢に着目して「シニア層の来客が減った」とわかったとしましょう。
その原因について「味付けの濃いメニューが多くシニアの味覚に合わない」「若者グループが多いのでシニアが入りにくい」など仮説を立てて、検証することができます。
検証結果が妥当だとわかれば、対策も考えることができるはずです。

MECEで分類を行うときには、「その分類に意味があるか?」を常に意識するようにしましょう。

MECEになっていない例

アイ

私は「人」に着目して
「おひとり様」「カップル」「ファミリー」に分けてみたわ
「友達同士」の場合はどうするんでしょう?

ロボ千代

アイ

う…

MECEになっていない例

この例だと、友達同士や仕事仲間、サークルのような関係性のグループが漏れてしまいますね。
もしこのレストランがビジネスの会食によく利用されるような場合には、「仕事仲間」という層を見落とすことでビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。

漏れやダブリは自分ひとりだとなかなか気づけないので
他の人にチェックしてもらうのがいいですよ

ロボ千代

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